私のポートフォリオ公開①(経歴)

投資

現在の資産

2025年5月現在、私は約2000万円の資産を運用している。27歳という年齢を考えれば一般的にはまずまずの金額なのでないかと思う。しかし4年前は貯金はほとんどない新社会人で、特別給料の高い会社に務めていたわけでは無い。実家暮らしのアドバンテージはあったが、そのほとんどを投資により形成してきた。まだまだ未熟ではあるが、私がどうやって4年間で約2000万を作ったのか述べたいと思う。

個人投資家としての道のり

私が投資家としての一歩を踏み出したのは、2021年の7月だった。当時、社会人1年目で貯金は100万程度。当時から医学部再受験を考えていた私にとって国公立大学の学費である300万と6年分の生活費900万を貯めるのは果てしなく遠く感じていた。「1年で150万貯金しても8年かかるな。30歳までには何とか貯めたい」そう思っていたとき、youtubeの動画で「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」(井上はじめ著)という本が紹介されていて、動画をみて驚愕した。投資信託を買うだけで、何千万も資産を増やしたのだというのだ。「自分にも出来るかもしれない」そう思って、すぐに証券口座を開設した。初めて買ったのは、本でおすすめされていたemax slim オールカントリー(通称オルカン)。2021年当時はコロナ下落からの回復局面で上昇相場だったのですぐに利益が出た。調子に乗って買い続けるが勢いは止まらない。お金が増えていく感動を覚えた瞬間だった。

一段落したところで、個別株も買いたいと思うようになった。初めに買ったのはオリックス。特に理由は無いが、野球が好きだったのとyotubeでおすすめされていたからだ。当時の株価は2310円。1株からでは無く100株単位で買わなくてはいけないので痛い出費だったが勉強だと思って手を出した。そこから株価は急上昇。一時元本割れもしたが、概ね上昇相場が続き2025年現在も3000円前後の水準を保っている。しかも1万円/年を超える配当金ももらえる。「こんなにオイシイことあるのか」投資の威力を実感した。

次に手を出したのは米国株。自分でリサーチする内に日本株より米国株の方が将来性があるということなので、まず試しにAPPLEの株を購入した。すぐに上昇はしなかったが、世界を代表する大企業の株主になれたのが嬉しかった。その後、話題のテスラ(TSLA)を買った。この株で私は苦渋を舐めることになる。初めは良かったが、2022年ロシア・ウクライナ問題で価格は急下落。1株あたり約200$で買ったものが一時1株100$近くまで急落する。含み損は1000$を超えていたかもしれない。地政学的なリスクやハイテク銘柄のボラティリティを実感した瞬間だった。投資を辞めようと思うほどダメージを受けていたが、幸い株価は急回復。数ヶ月後には元の水準に戻っていた。

このときから、ポートフォリオを意識するようになった。所謂資産の分散、どんな経済にも耐えうる最強のポートフォリオを作ろうと考えた。まず投資の軸を決めなくてはならない。youtubeや書籍を中心に情報を集めまくった。「同じ分野の本を10冊以上読めば専門家レベルの知識が手に入る」という有名な言葉がある。私は、何となく話題になっている銘柄を購入して痛い目をみてきた。それは根本的にその銘柄についてよく知らなかったからだ。何でその株を買ったのか?長期投資なのか短期投資なのか?リスクはどれくらいあるのか?これら全てに即答出来なければ短期の値動きに心を乱されるだろう。そう考えて知識の土台を作ることに専念した。

そうして、いくつかベースとなる投資理念が出来た。
①基本は長期投資
②事業内容が自分でも分かる銘柄のみに投資
③常に余剰資金を残しておく

①の長期投資とは、主に高配当株への投資やグロース株(ボラティリティは高いが将来的に大きな成長が見込める銘柄)への投資を指す。高配当株の特徴は、株価に関わらず安定して毎年配当金(インカムゲイン)が貰えること。グロース株の特徴は、買い場を間違えないことで大きなキャピタルゲインを得られることである。ただし、私は運用資金が少なかったのでそのほとんどをテスラやパランティアに投入することとなる。運用資金が少ないとリスクを取ることが出来る。無くなってもすぐに働いて取り返すことが出来るからだ。この戦略によって私は資産を大きく増やすことに成功する。②は言わずもがな、自分で事業内容が理解出来ないような銘柄に投資しても「何故株価が上がっているのか」「どのくらい上がる見込みがあるのか」などが分からず下落時にあたふたしてしまう。③は株式相場暴落経験者なら共感してもらえるはずだ。株式投資に下落は付きものである。何故か?株式相場は機関投資家が操作しているからだ。彼らは、頃合いをみて個人投資家の不安を煽り株価を下落させる。そして市場がパニックに陥っている中、大量に株式を買い占めて回復局面で大きな利益を得るのだ。よって、私たち個人投資家が儲けるには下落局面で買い増しをする必要があるのだ。機関投資家達は、いつか株価を元の水準に戻すのだから。

→続く

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